パニック症/パニック障害
- 2022年11月4日
- 不安でたまらない
パニック症は、不安症群/不安障害群に分類される病気で、予期しないときに、激しい不安感が伴って「動悸がする」「息が苦しくなる」「めまいがする」などのパニック発作が起きます。特別の原因や前触れもなしに、このような発作が繰り返し起きる病気です。
パニック発作は比較的短時間におさまり、検査をしても身体には異常が見つかりませんから、気のせいだといわれたり、発作にみられた身体症状の病気に間違えられることがよくあります。パニック症は、生涯有病率2-3%と頻度の高い病気です。
発病には過労やストレスが強く関係しているといわれます。多くの人が発病前の半年の間に、強いストレス的な出来事や、残業が毎日続くなど長時間の体力を消耗する状態を経験しています。単に気持ちの持ち方や考え方や性格などで病気になるのではなく、身体的な要因で起きることが証明されています。そしてそのもとには、中枢神経系のバランスが乱れやすいという体質的なものがあると考えられています。