統合失調症|杉並高円寺メンタルクリニック|高円寺駅の心療内科・精神科・メンタルヘルス

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医療コラム

統合失調症|杉並高円寺メンタルクリニック|高円寺駅の心療内科・精神科・メンタルヘルス

統合失調症

一言で説明するのが難しい病気です。患者様それぞれ、症状も経過も同じではありません。

私も所属している日本精神神経学会では、

「統合失調症とは、思考や行動、感情を1つの目的に沿ってまとめていく能力、すなわち統合する能力が長期間にわたって低下し、その経過中にある種の幻覚、妄想、ひどくまとまりのない行動が見られる病態である。能力の低下は多くの場合、うつ病や引きこもり、適応障害などに見られるものと区別しにくいことがあり、確定診断は幻覚、妄想などの症状によって下される。幻覚、妄想は比較的薬物療法に反応するが、その後も、上記の能力低下を改善し社会復帰を促すために長期にわたる治療、支援が必要となる。(日本精神神経学会)」と書かれてあります。

    統合失調症の治療は、薬物療法が基本です。抗精神病薬を中心に、睡眠薬、抗不安薬などが処方されます。症状が軽くなってきたからといって、勝手に服薬を中断するのは厳禁です。再発の危険が高くなりますから、薬の調節については、担当医とよく相談しましょう。
また病院のデイケアなどでは、運動療法、作業療法、社会生活技能訓練(SST)などが行われ、社会生活や対人スキルを練習したり、低下した意欲を高めたりするためのリハビリテーションも行われています。
統合失調症は回復可能な病気です。長い経過で見ても過半数は回復し、重度の障害が残る場合は20%程度といわれています。そうはいっても、実際の苦痛を考えれば、決して楽観的に捉えられる病気ではありませんが、一方で統合失調症の治療技術は日々進歩しています。なるべく早いうちから、しっかりとした治療を受けていくことは大変重要です。

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